松本とパン

生坂村の灰焼きおやきツアー 2軒目(全2軒) 「勝家おやき店」

昔ながらの囲炉裏焼「勝家商店」

生坂村の灰焼きおやきを食べる日。2店舗目は、かあさん家から車で数分のところにある勝家おやき店です。

見て、この心の底から昔ながらの感じ。この看板の剥げ具合、まるで映画のセットみたい。

中ではお母さんたちが忙しなく作業をされていました。店内はこの厨房?で占められていて、お会計スペースはお客が一人入ったらいっぱいになりそう。

味は、なす、野沢菜、ミックス、あんこ、切干の5種類があるそうです。訪れたのは11時前。

- 今は何がありますか?

えーとねー、切干以外ならあるよ! ちょうどできたて! ちょっと焦げちゃったけどいいかしら?

- (うわー切干食べてみたかった…!)大丈夫です! じゃあなすと野沢菜とあんこをお願いします。

地元の方は、好きな味の焼きたてを食べるために予約する方が多いそうです。というか、予約しないとまともにありつけないらしい。あんこは普段、予約じゃないと買えないそう。すごいラッキー!

つくづく、おやき屋さんって不思議だなぁと思います。コンビニのおにぎりと同じくらい気取らない料理なのに、ちょっとお高い店のテイクアウトをするみたいにわざわざ予約して、買いに行く。それだけかけがえのない食べ物なんだろうな。

お母さんがゴシゴシと灰を払ってくれています。それ、靴を磨くブラシ!

生地がとにかく強い

買いました。

余談ですが、奥のほうでボケているのがこのお店のお母さんの一人と、そのお孫さんと思われる男の子。

お店にやってきて、話をして、走り去る何気ない様子が、あー、“田舎でお店やっているおうちの子”の風景だな〜とほっこりしました。胸にくる昭和の光景。

いざ実食!

立ち食いをすると怪しまれそうなくらい静かな住宅街だったので、車に戻っていただきました。これはなす。可愛く焦げてますね。

ここでも安定の「おな」。

生地はがっちりと分厚く、このままボールとして投げられそうなくらい強い。今まで食べたおやきの中で一番固くて無骨。

そしてあんこ。甘さ控えめで私好みだった〜。

なすも野沢菜もあんこも、具の味付けがとてもシンプル。余計に小麦の香ばしさが際立ちます。中身はおまけじゃないのかというくらい、生地の主張が強いおやきで美味しかった…………。

この方にも食べていただきました。

「あら美味しい。やっぱりガワがすごいねぇ、灰焼きってこんなにすごいのねぇ」

やっぱりどこまでも、ガワがすごい。

生坂村のコケ

このあと、いくさかの郷でもらったパンフレットにあった吊り橋に行ってみました。けど吊り橋としては残念でした。「ここ、最後に人きたのいつ?」というくらいの放置っぷり。

でも、橋の両端にすごく綺麗な苔が生えていたのです。

ものすごいふかふか。そして無加工でここまで鮮やかな緑色。人工物に生えているコケでこんなに綺麗なのは初めて!

お店情報

<営業時間>
10:00~15:00
※要予約
※売り切れ次第終了

<定休日>
月曜日※月曜日祝日の場合は翌日が定休

<住所・アクセス>
長野県東筑摩郡生坂村大字北陸郷草尾13190

・駅・バス停からのアクセス 
生坂村バス 01 草尾口 徒歩5分(370m)

<電話番号>
0263-69-3105

<その他情報>
支払い方法 おやきは現金のみでした
イートインスペース なし
ドリンクメニュー  なし
駐車場 なし(車通りは少ないので一時駐車はできました)

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