マツモトパン
信州大学エリア、信大附属小中学校の近くに現れた、おしゃれな看板。「マツモトパンって書いてあるよ!」と急遽車を止めました。
訪れたのはお盆真っ盛り。かすれていますが、左側の黒板に「お盆期間も営業しています」と書かれています。ありがたいー。お盆と年末に帰省することが多い私たち、お店が開いているのは本当にありがたいー。
駐車スペースは3台分、美容室ともカフェとも取れそうな綺麗で品のいいお店構えです。とても新しいお店のような気がする。
この日は義母の久江さんと夫と3人でお邪魔しました(店内にうっすらいるのが私たち)。
マツモトパンの店がまえ
中に入ると綺麗なシャンデリア。
お店に入ってすぐ、ハーブティーのフリードリンクコーナー。すごい!真夏でとにかく暑かったので、「すごいすごい」と言いながらいただきます。さりげないけど品のあるこういうおもてなし、グッとくるよね…
後から調べたら、こちらはアメリカの「マイティーリーフ」というティーブランド。その品質の高さから、ペニンシュラ、リッツカールトンなどの高級ホテルでも使用されているようです。
奥は厨房。とても新しくて綺麗な感じ…オープンして間もないのかな?
お話を聞かせてくれたのは、店主の細川ひとみさん。パンより前にハーブティーで「すごいすごい」と騒いでいるときも「暑かったですよね、どうぞお飲みください」と優しく仰ってくださいました。
とても可愛らしいお姉さんです。そして一緒に出迎えてくれたのがトイプードルのショコラ。
許可をもらって手を差し伸べると、ショコラ、私の腕を舐める。とにかく舐める。まるで私の腕がごちそうになったみたい。
店内はカウンターと、カフェとして利用できる10席程度イートインスペースがあります。モーニングやランチとして利用できるそうです。この日は夏休み中のお嬢さんもいました。店舗兼住宅なんですって。おしゃれだなあ。
パンと一緒にいただけるドリンクは、コーヒーやカフェオレ(350円)に、宇治抹茶ラテやフルーツソーダ(400円)という変わり種もあります。
相変わらず舐めるショコラ。このあと、夫の足も舐めていた。「汗の塩分が美味しかったんじゃないか」と夫談。そ、そうなの…?
マツモトパンでお話を聞いてみた
ひとみさんに色々お話を聞きました。
― すごく新しい感じがしますが、いつ頃からやられているんですか?
去年の5月からです。もともと私、17年間数学教師をやっていたんですよ。そのうち2年間、ドイツの日本人学校にいて、日本のパンが恋しくなって自分でパンを作るようになって。
― え、数学教師!? なんでまたパン屋さんに?
ですよね、びっくりしますよね(笑) 周りからは「女性だしせっかくの手に職なんだから」って止められたんですが、どんどんパン屋さんへの気持ちが強くなっちゃって。定年してから始めるのは大変だろうなと思って、思い切って始めました。今は早めに決断してよかったと思っています!
― すごい、かっこいいー…この場所にしたのは何か理由があるんですか?
もともと県内出身なんですけど、やっぱり教員をしていたので学校に愛着があるんです。ここは学校が近くて、チャイムの音とかが聞こえるのがいいなあと思って。
― 学生のお客さんも多いですか?
はい、通勤通学の際に買われるお客様が多いですね。そこ(信大附属)が国立で学校給食がないんですよ。だから朝も7時からオープンして、オープン後も追加で焼いています。でも、1年経っても未だに売れ行きが読めないんですよー(笑) お昼前になくなることもあれば、午後もたくさん残ることも…。
マツモトパン、このパンがおすすめだよ
マツモトパンのこだわりは、この3つ。
1.安心して食べられる地元の食材を
「国産の小麦粉、地元の卵、牛乳、そしてフルーツ。小さいお子さんも多いし、安心して食べてもらいたくて」
2.季節を感じられるラインナップ
「フルーツとか、旬の食材を美味しいパンにしたいんです」
3.ひと工夫の光るパン
「普通のあんぱんではなく宇治抹茶白あんぱん、普通のチョコパンではなくクーベルチュール使用。ありそうだけどちょっと違うパンを目指しています」
おすすめは、食パンとお惣菜パン。食パンはご近所の方が、惣菜パンは通勤通学の方が買われるので、切らさないようにしているそう。
マツモトパンの人気パン
はちみつカマンベール(200円)
「うちの一番人気で、特に若い女の子に人気ですね」
(ガラス越し、うまく撮影できずごめんなさい!)
ひとみさんが好きなパン
広島れもん(160円)
私が好きなのはー…今の季節ならこの広島れもん。爽やかな味が夏に合うんですよ! (こちらも写り込んでいてごめんなさい!)
バゲットサンド(200円)※味は定期的に変わります
「今日の沖縄あぐー豚は味が濃いからパンと合うんです。美味しくて、いつも取り寄せているんですよー」
ということで、この日はおすすめされたはちみつカマンベール、広島れもん、あぐー豚のバゲットサンド、そして…
「お義母さん、どれか気になるのないですか?」
「そうねえ、この、いちごいちごにしようかな」
と、可愛らしいチョイスの4つを購入しました。
ひとみさん、ありがとうございました!
PayPayも使えるようですよ(2019年8月時点)。
ショコラも、ばいばい(まだ舐めてる)!
久江さんと実食
久江さんと一緒に食べてみた
さて、おうちでいただきましょう。
上左:広島れもん 上中:いちごいちご 右:バゲットサンド(あぐー豚) 手前中:はちみつカマンベール
黄色い。
1. バゲットサンド(あぐー豚)
「ハムもチーズも美味しい、なんでも挟めるのねぇ。今度、信大(病院)に行ったとき歩いて行ってみよう(久江さん)」
久江さん、いきなり高評価。バゲットサンドですがパンは柔らかく、あぐー豚とチーズの油分がいい感じにしみてしっとりしています。バリカタなパンのサンドって噛むの大変で口の中切るんじゃないかって思うけど、これはそういう心配なし。
2.広島れもん
「レモンの味がする、パンの味がいい、香りがレモン、食べてもレモンだわ(久江さん)」
つまり、思っていたよりレモン。生地はもっちりふわふわ系で、クリームとかは入っていません。だけどレモンの風味が美味しくて、食べ進めたくなる味。上のレモンはしっかり酸っぱいレモン、それがほんのり甘い生地と合って、美味しい〜!
「しっかりレモンだねぇ」
「うーん、美味しい!」
「っていうの、やったほうがいいんでしょ」
3.いちごいちご
見た目はいちご感ないですね。
「ジャムみたいだけどジャムじゃないのね、トロッとしててちょっと変わってる(久江さん)」
中のいちごピューレは、とろりとしたペーストのようなもの。これが結構甘めで、素朴な記事のパンと相まってちょうどいい甘さに。開いたときは「いちご少ない…」と思ったけど、このバランスのためだったのね。
「美味しいー!!!」
「どう?よくできてた?」
4.はちみつカマンベール
久江さんはもうお腹いっぱいだったようです。撮れ高、十分でしたよ。
私はこれ、大好き! 私の中でも一番人気! とにかくチーズ好きなので、これだけしっかり乗っていると満足度がとても高いです。はちみつの甘さもしつこくないので、重たさはなし。もっと重たくても女子は食べちゃうかも。ベースの食パンがトーストされているので、ちょっとこんがりしているのも◎。
ひとみさんの柔らかさ、可愛らしさを感じる、言葉の通り“ちょっと違う”一工夫のパンでした。次は食パン、食べてみたいなー。ショコラにも会いに行こう。
<営業時間>
[月~金]7:00〜17:00
なくなり次第終了
<定休日>
毎週日曜日・不定休
<住所・アクセス>
長野県松本市桐1-4-53
(Google map)
・駅・バス停からのアクセス
JR松本駅バスターミナル「新町経由浅間温泉行き」
元原町 徒歩2分
<電話番号>
0263-33-1310
<その他情報>
予約・お取り置き 可・電話連絡にて受付
支払い方法 現金、電子決済(PayPay)
イートインスペース あり(10席)
ドリンクメニュー あり(コーヒーなど、1杯350円〜)