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松本十帖を日帰りであそぶ ― (4) スイーツ系おやきも楽しめるカフェ「おやきと、コーヒー」

浅間温泉で昨年からプレオープン中の「松本十帖(まつもとじゅうじょう)」。メインとなるホテル兼ブックストアの「松本本箱」、そして「浅間温泉商店」と「ALPS BAKERY」に続き、カフェを紹介します。

松本十帖には、メインとなる松本本箱から徒歩数分のところに2つのカフェ「哲学と甘いもの。」があります。同じ敷地内ではなく、浅間温泉を歩いて楽しんで欲しいという想いがあるのだそう。

旅館に宿泊して夜ここでゆったりできたら最高だな!

まさか4本立てになるとは思わなかった松本十帖シリーズ。最後は、「おやきと、コーヒー」です。「哲学と甘いもの。」と違ってシックで和モダンな雰囲気、まさかおやきのお店だとは思わないよね。

ここも松本本箱から歩いて数分で、「哲学と甘いもの。」よりも距離があります。夜はバーとしても営業しているそうで、付近の旅館に宿泊して夜ここでゆったりするの最高だな!

「松本本箱」から「哲学と甘いもの。」そして「おやきと、コーヒー」をはしごすることは、距離的にもお腹的にもまったく問題ありません。ただ、すべての空間で“ゆっくり過ごす”ことが推奨されているので、十分に満喫しようと思ったら時間は足りないと思います。本を読んだらもう、ね。

それぞれ、雰囲気と提供するメニューが違ってどこも素敵なので、はしごしてほしいです。ちなみに私たちが訪れた日には、「あの人たちさっきも一緒だったね」という“はしご仲間”はいませんでした。

ちなみにこの日だけかもしれませんが、「おやきと、コーヒー」は他のお客様が1組しかおらず、照明が控えめで店内が暗いので、暗がりで静かに過ごすならこっち(写真がうまく撮れなくてごめんなさい)。

店内に入ってすぐのカウンターでドリンクとおやきを注文します。

ここのおやきは、長野市青木島の「ふきっこおやき」とのコラボレーションだそうで、パンのようなふわふわ生地ではなく、北信のもちもちしっとり生地。灰焼きおやきともまた大きく違います。

(松本市中山にある、私たちがおやきに目覚めた伝説のお店「田舎おやき」に少し似ています)

東京・中目黒のハンドドリップコーヒースタンド「artless craft tea & coffee」とのコラボレーションカフェとのことで、コーヒーはきっとおいしいはず。

おやきは、定番のつぶあんや野沢菜だけでなく青梅、レモン、トマトという初めてのフレーバーがあります。お姉さんに聞いて、ひとつひとつはあまり大きくないとのことで、「右から左まで全部!」をかっこよく決めました。

注文をしたら、2階へ。蒸し上がったものを持ってきてくれます。

さてこの風情ある空間、もともとは芸者さんがお仕事に出るまでの待合茶屋として使われていたのだそうです。

かつて松本藩主の御殿湯(現在の枇杷の湯)が置かれ、武士たちの別邸が連なる“松本の奥座敷”と呼ばれるようになった浅間温泉。明治時代以降は文人に愛され、昭和に入ると20軒近い置屋と100人もの芸者さんがいたんですって。華やかな街だったんですね。

現在も1階には契約者向けの共同浴場が残っています。

2階でお水はセルフサービス。デーブル席5つとソファ席1つがあり、ゆったりできます。土壁剥き出しだったりダイソンがあったり、昭和と令和が不思議にミックス。

特徴的な細工のガラスと、すりガラス。もうこれ、つくられていないんだろうなぁ。

室内の照明はほぼなくて、でもたくさんの窓ガラスから入る日光でそれなりに明るい午後の時間。懐かしい感じがする。

5種類のおやきが届きました。奥列の上からトマト、あんこ、青梅、手前列右から野沢菜、レモン。手のひらサイズより小さめなので、1人で2〜3個ぺろりといけるやつです。

久江さんは、注文の段階から「お母さん、レモン」と即決でした。新しい味にどんどんチャレンジしているのがいいですね。ちなみに、スイーツ感覚でいただけるレモンと青梅は冷たいおやきです。

「本当だ、レモンの味がする。爽やかね。白あんだけど甘すぎなくておいしい」

久江さんは甘いものを高く評価するとき「甘すぎない」とよく口にします。甘いものは好きだけど甘ったるいのは苦手なのですね。

珍しいフレーバーとして、一番人気のトマト。もうおかずです。生地にトマトが練り込まれていて、きのこなどピザ風味の具材が入っています。でもピザまんとは違うんだよなぁ。

野沢菜は、シャキシャキ感の残る炒め具合。もちもちなプレーンの生地とよく合います。このもちもちタイプのおやきは、口に入れたときのバランスが生地:具材=4:6なので、具材の味がダイレクトに伝わってきます(ちなみに灰焼きおやきは生地:具材=6:4)。

こちらはつぶあん。甘さ控えめのぽそぽそ系で、家庭の素朴なあんこって感じ。食べていて疲れないのがいいですね。

青梅はレモン同様ひんやりタイプで、白あんに梅ピールと梅ジャムが入っていて、もうスイーツ!って感じ。グリーンの見た目も爽やかでかわいい。

ごちそうさまでした!

私たちが松本から出ないといけないので滞在は短めでしたが、もう1組のお客様は結構長くいる感じがしました。いいですね〜、ここでぼーっとしていたいなぁ。

私がコーヒーを飲まない(飲めない)のでレポートできないのが残念だな、とここにきて気づく。

ということで、松本十帖4つの施設を紹介したら合計4本になってしまいました。どれだけ私たちが気に入ったのかがおわかりいただけると思います。

本当に、本当に、次は本読んだりぼーっとしたり、ゆっくりするぞ!!!!!!!!!!

<営業時間>
cafe 10:00-18:00
bar 18:00-22:00 21:30L.O

<定休日>
不定休

<住所・アクセス>
長野県松本市浅間温泉3-15-17

・駅・バス停からのアクセス

松本駅から車で16分
松本駅お城口から32系統信州大学経由浅間温泉線 浅間温泉バス停から徒歩2分

※日帰り駐車場は松本十帖徒歩5分程度の場所にあります

<電話番号>

0263-72-6318

<その他情報>
予約・お取り置き  不明
支払い方法     各種 この日はPayPayを使用
イートインスペース あり

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