松本と好きなこと

松本十帖を日帰りであそぶ ― (3) ノスタルジック100点満点のカフェ「哲学と甘いもの。」

浅間温泉で昨年からプレオープン中の「松本十帖(まつもとじゅうじょう)」。メインとなるホテル兼ブックストアの「松本本箱」、そして「浅間温泉商店」と「ALPS BAKERY」に続き、カフェを紹介します。

松本十帖には、メインとなる松本本箱から徒歩数分のところに2つのカフェ「哲学と甘いもの。」があります。同じ敷地内ではなく、浅間温泉を歩いて楽しんで欲しいという想いがあるのだそう。

今回は、個人的にプリンの、しかもカラメルに驚いた「哲学と甘いもの。」を紹介します。

夏休みの坂道と、極上カラメルのカスタードプリン

松本本箱から、わりとしっかりした坂道をのぼります。

蝉の声、坂道、おじいちゃんおばあちゃんの住む家。なんだか急に小学生の夏休み感が出てきました。

浅間温泉って、風景がとてもレトロなんですよね。

この日も、大学生くらいの女の子たちが街並みの写真を撮っていました。

温泉街とはいえ住宅街でもあるのでお静かに……と言いつつ、もともと人通りが少なくひっそりしているので、騒ぐ気にもなりません。

さあ現れました、雰囲気のある長屋のような建物。なんか学校ぽい!

玄関先には、タライで冷やされた瓶ラムネ(150円)。もうますます夏休みじゃん……どうしよう……。

一瞬「入って大丈夫?」と思うほどの静けさ。ガラスの引き戸がいい雰囲気です。ふと思ったけど、私たちにとっては新鮮なこの建物も、久江さんにとっては懐かしい場所なのかな。

入るとすぐ、注文カウンターがあります。ここで頼んで、空いている席につくスタイル。

カフェなので、主なメニューはコーヒーや甘味。

軽食として、ALPS BAKERYの山食パンを使ったバタートースト(単品350円・飲み物セット650円)や、12時から15時は「哲学と辛いもの」として2種類のカレーライス(単品900円・飲み物セット1,200円)があるそうです。

うわートースト気になる〜〜〜!

甘味は、カスタードプリン(400円)やあんみつ(400円)など。“今月の”とあるけど、調べたら冬はおしるこなどがあるそうです。すてき!

最近、遅ればせながら固めプリン熱が高まっている私は問答無用でカスタードプリン、久江さんは冷やしぜんざい(400円)を注文しました。

店内はそこまで広くなく、2人〜4人がけのテーブル席がいくつかあります。

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「自分を見つめる」「人生を考える」ためのブックカフェ。物思いにふけっていただくため、パソコンのキーボード音は禁止、おしゃべりは「ヒソヒソ声」でお願いしています。

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という案内のある通り、みんな声のボリュームは小さめ。こういうコンセプトを貫くの、とてもいいですよね。

「哲学と甘いもの。」という、店名の通り、哲学の本がたくさんあります。ここは少人数できたほうがいいね。一人でゆっくりするのも楽しそう。

これは久江さんの冷やしぜんざい。あんこ、寒天、白玉、以上!というシンプルさ。「あんこの甘さが控えめでおいしい」とのこと。

気がついたらあっという間に平らげていました。やっぱりあんこが好きみたい。

そしてこちらは私のカスタードプリン。待ち望んだ通り少し固めで、注目すべきはこのカラメル! 喉が焼けるようだけど上品な甘さと、しっかり焦がした苦味、そして洋酒の大人な香りが共存した極上のカラメル。これがお皿にたっぷりです。プリンはもちろんおいしいのだけど、それ以上にカラメルを堪能する一皿ですね。

こちらは修二さんの水出しコーヒー。一口飲んで、「うん、おいしい」と言っていました。おいしいときしか「おいしい」と言わないので(当然だけど)、おいしいのだと思います。

今回は哲学の本をしっかり読むことはなかったのだけど、次はそれを堪能したいなぁ。哲学と甘いものという組み合わせの空間は、噛めば噛むほど味が出てくるするめのような気がしています。ここにきて、この店名が秀逸な気がしてきた。

<営業時間>
10:00-17:00
ランチ12:00〜15:00

<定休日>
水曜日

<住所・アクセス>
長野県松本市浅間温泉3-12

・駅・バス停からのアクセス
北松本駅から4,079m
松本駅お城口から32系統信州大学経由浅間温泉線 浅間温泉バス停から徒歩4分

※日帰り駐車場は松本十帖徒歩5分程度の場所にあります

<電話番号>
0263-72-6318

<その他情報>
予約・お取り置き  不明
支払い方法     各種 この日はPayPayを使用
イートインスペース あり
本の購入 可

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