「かあさん家」
安曇野の有名店「うしこし」でテンションが上がった私たちは、別日に生坂村(いくさかむら)で灰焼きおやきツアーを敢行しました。
(本当は生坂村からパラグライダーをする予定だったんだけど強風で飛べず。ということで朝9:30ととても早いです)
灰焼きおやきとは?
長野県の中でも、北部の上水内郡・西山地方や北安曇野に根付く伝統的なおやき。練った小麦粉生地に具を入れ、表面を焼いてから囲炉裏の灰の中で蒸し焼きにすることで、表面は焦げ目がついてパリパリに、中身はしっかりとした噛みごたえになるのが特徴です。そばと並んでお米があまり取れない信州ならではの郷土食で、栄養がある灰を落とさずに食べるのが昔ながらのスタイルだそう。え、ほんとに?
「おやき」と聞いてふっくらおまんじゅうが浮かんだのなら、灰焼きおやきの無骨なビジュアルにびっくりするはずです。
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調べて見つけたのが、道の駅「いくさかの郷」にある灰焼きおやきの店「かあさん家(ち)」。道の駅自体が2019年4月にオープンした建物で新しく、直売所やトイレが綺麗。
私、なんて姿勢が悪いの。
こちらが「かあさん家(ち)」
その一角に「かあさん家」があります。
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窓口で買うスタイルで、その場で買えるのは、なす・野菜ミックス。予約で野沢菜・あんこ・おからが買えるそうです。1個税込280円。お土産になる冷凍もあるよ。
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どーん。どうよ、この大きさ。ソフトボールよりも大きくて、これひとつでお腹いっぱいになっちゃうボリューム感。灰もうっすら残っていて、ひび割れているのがまたいい感じ。そしてやっぱりめちゃくちゃ熱い。
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割ったら大きく崩れるこの感じが、表面の硬さを物語っているわけです。中身がこぼれそう。ちなみにこれは、なす。
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味噌味のなすは歯応えが残っているタイプ。聞けば「一気に高音で火を通しているから野菜のシャキシャキ感がそのまま」なんですって。味噌の風味が強くて、ひとつの料理がおやきひとつで完成している感じ!
お行儀悪く立ち食いしていたら、かあさんの一人と遭遇。「地粉だからね、美味しいでしょ」。はい、美味しいです。
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そして入口のベンチでむしゃむしゃ食べていたら、別のかあさんが「寒いですよね、中へどうぞ」と案内してくれて、お茶まで出していただきました。まだオープン時間前だったのに……ありがとうございます。
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あ、なるほど。奥のガラス越しにかあさんたちのおやきづくりが見られるのね。
ちなみにここは食堂になっていて、おやき以外にもうどん・定食・軽食などがあります。山賊焼き定食! おからドーナツ! これは後ろ髪引かれるラインナップ!
ちなみにいくさかの郷はハンガリー大使館の協力のもと特産品などを販売しており、ハンガリー料理の定食もありました。調べたら姉妹都市などではなく、縁あっての連携だそう。まさか長野県の小さな村で大使館から直々に指導を受けた料理が食べられるなんて。知ってたらそれも食べたかった。
すでにお腹いっぱい気味ですが、すぐ近くにある灰焼きおやきのお店「勝家おやき店」にも向かいます。
お店紹介
<営業時間>
10:00~16:00
(お食事11:00~ラストオーダー15:00 平日は14:00)
<定休日>
月曜日
※月曜日祝日の場合は翌日が定休
<住所・アクセス>
長野県東筑摩郡生坂村5204-1
・駅・バス停からのアクセス
JR篠ノ井線「明科駅」からタクシーまたはバス
<電話番号>
0263-69-2712
<その他情報>
支払い方法:おやきは現金のみでした
イートインスペース:あり(44席)
ドリンクメニュー:食堂内に給湯器あり
駐車場 あり(32台)
<公式サイト>
http://iksk-agri.com/kasan/